熱めのシャワーを頭から浴びて体も気持ちもスッキリさせた

…よしっ!
ハルが話したそうなら聞くけど…
嫌そうなら…そっとしておいた方がいいよね
あたしがババ様のことを悩んでいたときは、何も聞かずに飛行機を見せてくれたなぁ…
あの時は…本当にハルに救われた
今度はあたしが…抱きしめてあげたい!

胸元の御守りに触れてドアを開けた

遥はベッドの上で何も掛けずに横たわっている

「ハル?」

そっと声をかけてみるが反応はなく、すぅすぅと寝息が聞こえた

…寝ちゃったんだ…
よっぽど疲れていたんだな

その無防備な寝姿にそっと布団を掛けた

ダブルベッドの端に座り眠っているチョコレート色の髪に指を入れてそっと撫でた

…そろそろ切りに行くなんて言いながら…伸びちゃったね
でも…ちょっと鬱陶しそうにかき上げる仕草も好きだよ
この髪のシャンプーの香りが好き…
照れ隠しに耳をいじる仕草も…
笑うと皺の寄る目尻も…
あたしの手に絡める長い指も…
全部…大好きだよ
ハルのこと大好き…

顔にかかる前髪をそっとかき上げて額に唇を寄せた

小夜の想いが届きますように…