アイ・ラブ・おデブ【完結】

「さあや…」

甘く名を囁き、大きな溜め息と共にゆっくりと顔を上げ微笑んだ

「一緒に食べに行こう…
近くの店でいいかな?」

目の下には隈ができ、笑いかける顔は疲れた様子がありありと見てとれた

「うん!じゃあすぐに用意するね!」

小夜は努めて明るく答えた

部屋着からカットソーとサブリナパンツに着替え、軽いメイクを手早く済ませるとソファで目を閉じている遥に近づいた

「お待たせ!こんな格好だけど…いいかな?」

おどけたポーズを作り、沈んでいる遥から笑いを引き出そうとした

「…まったく…
そんなに可愛い仕草で僕を誘っているのかな?
夕飯じゃないものを食べたくなるじゃないか…」

「さっ…誘ってなんて…いないよ!
ほら!行こう!
あたしお腹ペコペコだよ」

思ってもみなかった遥の切り返しにうっすらと上気しながら、忙しなくお腹を撫でた

「ふっ…さあやがそう言うなら…
こちらは今度にしよう…」

…良かった…笑ってくれた…
お腹が満たされれば元のハルに戻るかな?
そうだといいな…

長い指に頬を撫でられ、重ねるだけのキスを交わして部屋を出た