アイ・ラブ・おデブ【完結】

そこの店からはタクシーで5分もかからない場所にトニーの店はあった

路肩に車が行儀よく並びすれ違えないくらい細い道に面した、鉢植えが並ぶ緑溢れる可愛らしい店構えだ

…ここが…トニーさんのお店…
ハルが働いていた所…
きっと楽しいことも悔しいこともこの店で経験したんだろうな

「ん?どうした?疲れた?」

入り口を眺めたまま止まってしまった小夜を心配そうに覗き込む

「大丈夫!昔のハルがここにいたんだと妄想していたの…」

「アハッ!さあやの妄想は可愛らしいね!
僕の妄想にはいつも大胆なさあやが出てくるよ…
さあ…トニーが飛び出して来ないうちに入らないと…」

…ええっ?大胆なあたし?
って…どんなあたし?

頬を赤らめた小夜の額にチュッと口づけし、木製の扉を開けた