「懐かしい…
あんなに大きな天丼…よく食べられたよ…あたし…
今じゃ無理だね…」

「私は妊婦じゃなければまだまだいけるよ~
小夜はこんなに美味しい料理を毎日食べてるんだから…
幸せだね!
遥さんのハートはしっかり掴んでおきなよ~!」

…きらり…そうだよね…
あたしの胃袋はがっちり掴まれているけど…
頑張ります…
ずっとずっと一緒にいられるように…

柏木がきらりを迎えにきて店の前で別れた

柏木の隣にいるきらりは穏やかな優しい表情で互いを見ていた

…きらりが幸せだとあたしも嬉しい
これからもお互いに幸せでいられますように…

細い三日月を見上げてそう願った