「ハル…あたしも…寂しい…
でも半年…頑張る!
あたし…もう逃げ出さない
目の前のことから逃げないって決めたの!
休みの日には会いに来るから…必ず!」

自分のことを大切に想ってくれる遥の気持ちに応えたい

だから強い人間になって自分に自信を持ちたいと、前向きに考えられるようになった

横を通り過ぎる酔っぱらいがヒュ~と囃し立てて行った

…あっ…ここは…道の真ん中…
恥ずかしい…

顔を赤く染めた小夜に優しく笑いかけ、指を絡めて手を引いた

リームの店には稲本と熊野がカウンターに並んで座って飲んでいた

「あっ!いらっしゃい!
笹原さんも来てくださったのね
どうぞ…稲本さんがおまちかねよ!
…手薬煉を引いて…」