アイ・ラブ・おデブ【完結】

平野の部屋はこじんまりしているのに、食べ物があちこちにあふれんばかりに置いてあった

コンロの下、テレビ台の中や本棚にまでお菓子や缶詰め、レトルト食品、乾麺などが綺麗に並べ収まっている

冷蔵庫にいたっては一人暮らしとは思えぬ大きさである

見えたところがこれなんだから、あらゆる場所に食べ物があるのだろう

まるで食品倉庫に住んでいるようだ

田舎の雑貨屋よりも品揃えは良いし、何かの時はここに避難すれば良いとも思えた

昨日から迷惑をかけてばかりいたので、お礼に料理を作ることにした

ピカピカに磨かれたキッチンに立ち、整頓された調味料入れ、使い易いように収納された調理器具は自分の中の料理魂にスイッチを入れた

気がつくとテーブルに乗りきれないほど作ってしまい、ちょっとやりすぎたなと後悔した