「違う……これが琉紀様よ」



ちなみに悠さんが見ていたのは寝室にある抱き枕。



ずかずかとこんなとこまで……
デリカシーってもんがないのね



「おまっ!これを抱いて寝てんの」



口元がひくついてますよ〜
ばーか!



「添い寝だけです〜だ、抱き着くなんて恥ずかしくて出来ないわよ!」



隣で寝るのだけでも精一杯だっつーの



言い返すと悠さんの抱きしめる力が少し強くなる



「………………やべえ」



余りに小さな声に何と言ったか聞き取れなかった



「悠さん?」



頭だけ動かし顔を覗けば堪えながら笑う悠さんがいた