お嬢様も楽じゃない!!

幹瀬婦人に釘付けになっているあたしは首根っこ捕まれソファーに寄り掛かった



「みちるちゃん!幹瀬ママ見すぎぃ〜なんでお母さんのことはあんな熱い視線向けてくれないのにぃ!」



少し涙目で睨まれる



いや、あの……
そんなことでやきもち妬かれても困るし、抱き着かないで幹瀬さん達に見られてるじゃん



「………みちるちゃんの、ばかぁ〜〜〜!!」



いつまで経ってもかまわないあたしを置いて部屋を飛び出して行った



「……………えっ?」