「隅田ぁ~!!

 Come Here~!!」

隅田を呼ぶ声が

麗華の部屋から聞こえる。


今日は何かしら…。

隅田は恐る恐る麗華の部屋をノックした。


『コン、コン』


「失礼します。」


会釈をして部屋に入った隅田に衝撃的映像が・・・

そこには

鏡の前に座って

くしが髪の毛に絡まって

頭に刺さったままになっている

麗華の姿が・・・


「プッ・・・。」


思わず笑ってしまった。。。

が、麗華はそれどころじゃない。


「取って。取って。

 痛いの…。

 でも、痛くしたら…分かってるでしょうねぇ!」


麗華の声のトーンは一気に

3オクターブは低く聞こえた。


隅田は慎重に髪の毛の縺れを

一本一本取っていった。

麗華の

「チッ」

という舌打ちに

ビクつきながら・・・


たった一つのくしを取るだけで、

隅田は何年自分の寿命を削ったことか。。。

何でこんなことくらいで呼ばれなきゃいけないの!

隅田は心の中で

『地獄に落ちろ~~~!』

と叫んでやった。