白球を追いかけて

「竜也、無理はしないでね?」



これがあたしの精一杯の心遣い。



「ん?大丈夫だよ。」



顔はにこっとしているが、目が笑ってない。



肩で息をしてる。



「後ろにボールが来ないから、楽な試合だなぁ(笑)少しは打たせろよ。」



「わざわざ後ろを疲れさせることもないと思ってね。」



「ま、頑張れよ。」



「ありがとう。」



一瞬、竜也の顔が変わった。



めったに怒らない竜也なのに。


いつも優しい笑顔なのに。



竜也にはいつも優しく笑っていてほしいよ‥



竜也から笑顔を奪わないで。