白球を追いかけて

それでも勝ち進んでしまう竜也。



マウンドで投げている竜也にだれも声をかけない。



孤独の竜也。



一人息を切らせて投げ続ける。



打っては投げるの繰り返し。



もういいよ…


少し肩の力を抜いて?


一人で九人分は辛すぎるよ。


じゃないといつかケガをしてしまうよ。



自分はベンチから見守ることしかできない。


あたしは女だから。



せめてグラウンドで守っていられたら、小学校最後の試合の時してもらったみたいに声をかけられるのに…



祈ることしかできない。




なんて非力で役立たずなんだろう。