バスケと君。【完】

「…そっか。ゴメンね。私ね浮かれてた。」


「いや別にいいんだよ。」




全ての話を聞いてくれた郁は
ゴメンねって何回も謝ってくれた。




「でもね、もう気にしてないよ。私が倒れるってことの方が可笑しかったよね。」


「そんなことないよ!」




でもまぁよかった。
私、郁と直くんに直接話すことができて嬉しかった。




「…郁、おめでとう。」



郁は少し涙を溜めながら、



「ありがとう。」



って小さく呟いた。