バスケと君。【完】

そう言って急いで
走って行こうとしたら私の肩を掴まれた。



「おぃ、ちょっと待てよ。」


「何?!私、遅刻するじゃん!」


「だからこの自転車、お前のためにわざわざ持ってきたんだよ。遅刻しそうな時間に起きたもんな」


「なんで知ってるの?!」


「だって俺の親とお前んちの親毎日話してんの、毎回玄関先で聞くし」




そう言ってから



「ん。」



って言って、
自転車の後ろをポンポンって叩いて
早く座れよ。っって言う顔をしてきた。