バスケと君。【完】

「おぅ。」


「おぅ。じゃないでしょ。なんで勝手に入ってきてんのよ」


「いいじゃん。」




そう言ってまーくんは
机の上に置いてあったクッキーを一枚食べた。





「…泣くなら泣けよ。」


「泣かないもん。っていうかなんで私が泣かなきゃいけないのよ」


「俺の胸貸してやるからさ。」




その言葉を聞いた瞬間
目からぶわっと零れ落ちた。