バスケと君。【完】

お祭りに着いた。

ちょっと茶髪よりの黒髪はサラッとしていて風に吹かれてもフワッと元の場所に戻る。




「なぁ優梨?俺浮いてないよな??
…変に思われてねぇよな?」


「大丈夫、元からじゃん。そんなの。」



落ち込んでるまーくんを見て
かっこ良すぎて浮いてるんだよ。って思った。

…あれ?

今、私まーくんのことかっこ良すぎるって思ったよね?



確かにかっこいいとは思うけど、
この胸のキュンキュンは憧れとかそういう感情ではなくて
ただ好きって思いが詰まった胸の痛みだってことを私は知っている。


だってこの感情、
直くんのこと好きだったときなってたもん。