数分後…



「これでいいかしら?」


そう持ってきたのは黒地に濃いピンクの浴衣だった。
まぁ去年着たやつじゃないけど、まぁいっか。



「いいよ。でもその浴衣どうしたの??」


「んー?多分、お母さんのお古よ?きっと。」



えーっと思いながら



「え?去年のは無かったの??」


「うん。なんか私間違えて去年の浴衣をお向かいの子にあげちゃったみたいだわ。」


「えー!!あれお気に入りだったのに…」


「まぁいいじゃないの。これも可愛いわよ?それに明日美容院連れて行ってあげるからぁ」