バスケと君。【完】

「んじゃ帰るか。」



ポケットに手を突っ込んだまま
プリ機の隣にあった壁にもたれ掛かってこちらを伺った。

前髪が少しだけ長いせいか
目に少しだけ掛かっていてモデルみたいだった。



「何じっと見てんだよ?もしや俺に惚れた??」


「んな訳ないじゃん!ナルシストっ」


「違うっつぅの。」



私の頭をコツンっとげんこつすると、



「まだ時間もあるし、チャリ持って歩いていくか?」