バスケと君。【完】

「何で泣いてるの?」


そう言ったと同時に辺りをキョロキョロと見回して納得した顔をすると、



「なぁ?俺のことだけを見ててよ。」


「えっ?」


「だからお前がもう泣かないように俺だけを見ててよ。」



そう言ってギュッと私を抱きしめた。

抱きしめられた私はどうすることも出来ず、ただまーくんの胸を借りて泣かせてもらった。