紅梅サドン

食事を食べながら、僕は昨日のルノーの事、仕事の事、雨が激しかった事、雪子の作る食事が本当に美味しい事などをたくさん話した。

正直久しぶりだった。ずっと一人だったこの部屋で、誰かと食事を囲む事は真澄が出て行ってからは無かった。

雪子は僕が何かを話す度に、きちんと箸を止めてはニコニコと笑う。

背後に揺れる紺色のカーテンに雪子の白い肌が映えた。


「秋さん、私、嘘ついてました。ごめんなさい。

秋さんには嘘をつかないと誓ってますから。

正直に言います。」