紅梅サドン

「お帰りなさい、秋さん。」

雪子は食事の支度を終えて、テーブルに座っている。

「ルノーさんはお帰りになりました。渋々でしたけど。

雨、大丈夫でしたか?。」

雪子は少し蒸し暑い部屋の中で、長袖の白いブラウスを着て窓の外を覗いた。

「雨はもう止みました。一緒に食べましょうか。

僕を待っててくれたんですよね。遅くなってごめんなさい。」

雪子は僕の言葉に『そんな事ない』という素振りで微笑んで首を振った。