紅梅サドン

最後まで僕を一つも否定してくれなかった真澄の言葉は、僕を真っ暗で深い闇を抱えた穴に落としていく。

本当は雨も傘もどうでも良かった。

風邪引くから持っていけなんて、そんな事を言いたかったんじゃない。

優しさなんかじゃなくて、僕はーー。

そんな言葉を伝えたかったんじゃない。

僕の元から離れて行こうとする真澄に伝えたかった事、それはただ一つだけだ。