紅梅サドン

「ああ、受付つーか、あの婆さん以外、従業員いたのかね?

僕も受付から申し込みに至るまで、あの婆さんしか会った事なかったけど。

『村田』とかいったかな、あの婆さん。

ーーえ?雪子さんが信じたマスリカっていう占い師って、紅梅エターナルの婆さんなの!?」

驚いた僕は、薄汚れてきたブルーの毛布をマジシャン並みの速度で剥いだ。

雨で薄暗い部屋に、毛布から出た結晶みたいに細かい埃が白くユラユラと舞っている。