紅梅サドン

「ちなみにね、さっきそこにいる美人さんから聞いたけどさ、『マスリカさん』って正体誰だか知ってるよ。

俺もマスリカさんに、美人さんと同じお告げされたんだもん。

誰だか教えてあげよっか?

マスリカさんの正体。」

そう言ったルノーの、小さな少年が持ち合わせる透けたガラスみたいな眼差しが僕を真っ直ぐ見ていた。

「お前も?マスリカってロシア人に同じお告げされたんか?。」

僕は正直驚いた。

雪子と出会ってしまった昨日といい、今日といい何度驚いたらいいのだろうか。