紅梅サドン

「秋さんのプロフィールを見た後、無理言って紅梅エターナルさんに頂きました。

でも未来の旦那様の写真ですからーー。」

どうしようも無い脱力感に包まれた僕は、体中にたまった空気と云う空気を抜き出す様に、大きな溜め息を吐き出した。

雪子の淡い粉雪に似た白い頬が、ほのかに桃色に染まる。

「素敵なお写真だと思います。」

そうつぶやいて、雪子は恥ずかしそうに下を向いた。

その写真を眺めながら、ルノーがゴキブリみたいに背中をワナワナと震わせ、必死で笑いをこらえている姿に、僕は怒る気力さえ無くしていた。