紅梅サドン

「オッサン、入会金返還とかは、あの様子じゃたぶん無理だよ。

ビールある?ありがと、貰うね。」

許可した覚えも無いのに、呼吸をする様に自然にビールを手に取ったこの軟派な美少年を僕は睨みつけた。

「お前、何でここの住所知ってんだよ。」

子供がオレンジジュースを飲むみたいにニコニコと笑ってビールを飲みながら、ルノーは答えた。

「だってプロフィールに書いてあるよ。

簡単に個人情報渡すなんてねえ、ひどいね婆さんも。

危ないよ、犯罪に繋がるよ、一歩間違えばさ。

俺で良かったねえ。

でも男だったなんて、せっかく訪ねて来たのに無駄足だったなあ。

しかし何でプロフィールに写真無かったの?。」