紅梅サドン

「紅梅エターナルが潰れた?

ーー本当か?それ。」


「ホント。」
「本当です。」

ルノーと雪子の声が仲良く同時に重なって、間抜けな輪唱になった。

「雪子さん知ってたの?。」

「はい。今日の朝、秋さんが出社された後、紅梅エターナルさんに御礼のお電話をしようと思ったんです。

そしたらーー。留守電のアナウンスでーー。」

雪子はそう言って伏し目がちに長いまつげを下げた。

悲しそうに俯いたその顔は、色素を消した様な真っ白な肌を余計に透き通って見せた。