紅梅サドン

僕は、台所で素麺をザルによそる雪子の傍に立った。

「真澄ねーーちょうど、あさっての日曜日にさ。

午後二時から、青山の教会で挙式上げるんだってーー。


もう決めました。

僕はもう、彼女の思い出とは綺麗サッパリと決別します。」

雪子は一瞬驚いて僕を見たが、しばらくするとまた小さく微笑んだ。


「ーーそうですか。

あさってですね?

ーー分かりました。私なんかに教えて下さってありがとう。

じゃあーーその当日日はーー。


もう、朝から飲んじゃいましょう!!

辛い事は綺麗サッパリと、みんなで全部洗い流しちゃいましょうーー。

たしか明日の土曜日は、秋さんは休日出勤されるんでしたよね?

ルノーさんと次郎君に手伝って貰って、お酒いっぱい買って置きますから。


私も是非お付き合いしますケド!!

もちろん御馳走も沢山作りますよ!!」

雪子さんのお酒に関しては、やめた方がいいんじゃないかなーー。


そんな僕をよそに、雪子は『ヨシ!』と気合いを入れると、テーブルへ素麺を運んで行った。