紅梅サドン

僕は昨日から着たままの、だらしなく垂れ下がったシャツの裾を急いでズボンにしまい込んだ。

台所へ足を進める。
雪子の背中の前で、僕は正座した。


「ゆ、雪子さん。

本当に本当に本当に申し訳ありませんでしたーーー。

僕は30も過ぎて馬鹿みたいに取り乱し、関係無い雪子さんまで侮辱した言葉を吐きました。

最低最悪の男です。

雪子さんが福島から無事戻って、凄く安心したのにーー。

お帰りなさいを言う所か、雪子さんを傷つけてしまった。

本当にごめんなさいーー。」

僕はその場で床に手を付き、頭を深々と下げた。