紅梅サドン

「ああ、化粧品特売か何かのハガキだったな。

ある日偶然、ポストで見つけたんだと。

秋に無断でポストからハガキを持って来たから、『凄く最低な事した』って、雪子さん苦しんでたがな。

秋にも聞ける訳無いし、そのハガキの事ずっと悶々としてたみたいだな。

まあ確かに、お前に無断でハガキを持って来たのは悪いかもしれないがーーー。

可愛いじゃねえか。そういうのって。

『このハガキの女は誰なのよ?』なんて真っ向から聞く女よりはーー意地らしくてさ。

俺、分かるもん。
雪子さんの気持ち」