紅梅サドン

「お盆休み明けだっつーのに、初日からウチの会社飛ばし過ぎだろ?

社長は何であんなに張り切ってんだ?

秋、今日昼飯食った?。」

「コンビニのおにぎり一個を急いで食っただけーー。」

矢萩は目の前のビールを一気に飲み干し、何品かのツマミとキープしてある焼酎ボトルをマスターに頼んだ。


「雪子さん元気か?仲良くやってんのかお前ら。」

僕は焼酎グラスの中で溶け出した氷を指先で揺らした。

「ーー矢萩。こないだ俺達と飲んだ時、もしかして雪子さんから真澄の事聞かれたか?

あん時、そういや俺の煙草がちょうど切れてさ。

店に同じの無くて、随分遠くの自販機まで雪子さんがわざわざ買いに行ってくれただろ?

雪子さんにお前が付き添って。

そん時か?ーー。」