紅梅サドン

「え、今さ、口の悪い次郎が、秋ジイに『ありがとう』って言ったあ!!

こりゃ奇跡だねえ」

「兄ちゃんて、超ウザイなあ。」

「ホントだなあ。ルノーはマジでウザイよな。すぐ調子乗るからなあ。

いっそ、あの筋肉ラガーマンにボコボコにされちまえば良かったのにな。」


僕達は三人で笑う。

その三人の笑い声は狭いこの部屋に鳴り響くオルゴールみたいに、いつまでも消えずにいた。