紅梅サドン

何度も云うが、僕とルノーが寝ている部屋は何の変哲もない『六畳間』だ。

小さな丸いテーブルには、三人の大人と一人の小学生。

ーーそして身長190センチはあるだろう大男が、御一人様。

もはや六畳のキャパシティは保てていない。

雪子は黙っている。ラガーマンも黙っている。

大男は色が浅黒く、顔の彫りが深い。

下を向いているのだが、鋭い眼光が見える。

恐ろしく盛り上がった腕の筋肉に、目が釘付けになった。


こんな大男が、もし学校の生活指導の先生とかだったら、ビビるなんてもんじゃない。

生徒全員が優等生に変わるだろう。


ラガーマン旦那は、まるで世紀末を迎えたみたいに思いつめた顔をしている。

その隣で、次郎が事の顛末を理解出来ず不思議そうな瞳で座っていた。