紅梅サドン

「雪子お、俺にもケーキ作ってえ。

俺ねえ、ケーキはレアチーズしか認めないの。だからレアチーズね!。」

ルノーはワインを湯水の如く、たんまりとグラスに注ぎながら言う。

「お前の頭が既にレアなんだよ。」

ルノーに言った僕の言葉に雪子が大笑いした。

「雪子はさ、銀行員だったんでしょ?」

「はい。福島の片田舎のですけどね。だから一応、計算機は入りません。

計算や暗算だけは昔から得意なんですよ。」