紅梅サドン

どういう神経をした奴なのだろう。

本当に手を出すつもりなどは無論無かったが、次郎の胸倉を掴んだ僕を言いつけるなどと脅してきやがった。

次郎は相変わらず舌を何度も出して、まるで悪魔みたいにニヤニヤとしている。

玄関が開いて風がフワリと入り込んだ。

「ただいま帰りました。今日はパーティーですから、張り切って高いステーキ買いましたケド。」

玄関先で、雪子はスーパーの袋を楽しげに揺らして見せている。