紅梅サドン

次郎は何も言わず黙っていた。

梅雨明けの蒸し暑い午後の空気が部屋に充満している。

次郎のパソコンを打つカタカタという音だけが響いた。

「次郎君、何してんの?ネット?。」

僕は次郎にそう話しかけ隣に座った。



「ーー見るなよ。」

「え?。」

「勝手に見るんじゃねーよ、クソジジイ。」

一瞬よく意味が分からない。ルノーは風呂でシャワーを浴びている。

部屋には次郎と僕の二人きりだ。