紅梅サドン

「ああ、はい。そんな所です。」

「フフ。それも嘘でしょう?田辺さん」

シスターの言葉に僕は心臓や内臓が飛び出てしまう気がしたーー。

急に足が絡んでもつれてゆく気がする。

「シ、シスター、あのーー。」

しどろもどろとはこういう事だ。僕の舌はロックがかかった様に動かない。

「いいんですよ。深くは聞きません。

どうせルノーと次郎が何か企んだのでしょう?フフ。

でも田辺さんも雪子さんも、お優しい方達なんですね。安心致しました。

でも本当に次郎を預かって頂いても宜しいのですか?。」

「流石ですねーー。シスターは二人の事をよく存じ上げてらっしゃるのですね。参りました。」

僕は何もかもお見通しである様子のシスターに溜め息を深く吐いた。