紅梅サドン

ルノーは散々働かされ続けて、最後にはそれこそくたびれた雑巾の様になった。

ルノーのそばで、真っ黒に変化した三枚の雑巾が無残に転がっている。

乱れたその横顔に美少年の影は微塵も無い。

雪子の緊急大掃除は結局、深夜過ぎまで続いた。


『雪子は絶対、極上のーー“S”だ』

奴隷並みにこき使われ続けてボロ雑巾になったルノーは、僕の耳元でそう一言だけ力無く言い残して帰って行った。

ドSの疑いをかけられた雪子は、ピカピカになった部屋を、まるで宝石を見つめるみたいに何度も何度も満足気に眺めていた。