紅梅サドン

その雪子の言葉が僕の胸に何度も響いていた。

『私は清く正しくなんて生きてない』

雪子は一体どんな人生を今まで送って来たのだろう。

僕はずっと雪子の白い陶器みたいな横顔を見ていた。

「秋さん!カーテンが終わったら、トイレ掃除なんですケド!

まだまだ明日までにやる事は沢山あります。

そうだ、ルノーさんもここから自転車で来れる距離なんですから携帯で呼んで下さい!

罪滅ぼしも兼ねてお手伝いさせましょう!。」

まだ外し終わらない不器用な僕のカーテンは、相変わらずユラユラとだらしなく揺れ続けていた。