紅梅サドン

「雪子さん、ルノーや次郎の事を許したの?

あいつら雪子さんや僕に大嘘ついたのにさ、気にならないの?」

不器用な手つきでカーテンを外す僕の隣で雪子はゆっくりと答えた。

「秋さんが許したなら、私も許します。

それに私はーー。」

「何?。」

「人を許すとか許さないなどと言える程清く正しくなんて、私は生きていませんから。

だからどんな事があっても、やっぱり最後には人を許した方が、自分も人も幸せになれるんじゃないかーーって。」

そう言って、雪子は既にカーテンを全て外し終わり窓の外を見上げている。