紅梅サドン

「菊池院長から来週ここに電話くるぞ。」

「ああ、うん。身元確認だろ。

院長は多分ここに直接来るよ、次郎連れて。」

「もう嘘ついてねえな?お前らーー。」

ルノーはコクリと素直に頷いた。

「俺はお前ら兄弟の遠縁のオッサンて事でーー、夏休みの間だけ次郎をこの家で預かる。

ーーそれでいいんだな?。」

そう言った僕の顔を見たルノーは下を向く。

そして消えそうな声で『ありがと秋ジイ』とつぶやいた。