紅梅サドン

「なんでそんな意味のわかんねえ嘘ついたんだよ!。」

僕の問いにルノーは再び一呼吸して、そのままゆっくりと話し始めた。

「俺、結婚したかったんだよね、どうしても。

紅梅エターナルに入会したのも、そのため。

はっきり言うと、怒らないで聞いて欲しいんだけどね、秋ジイが女だったら、結婚しようと思ってたんだよね。

それなのに“男”だったもんだから、俺も次郎も『予定』が狂っちゃってさあ。」

「『予定』って何の予定だよ?

“結婚詐欺兄弟”なのかお前ら?何が目的だよ。

次郎がロンドンに立つまでの間だの、お前ら二人で住む家が見つかるまで、お前をしばらく置いてくれだのとーー、作り込んだ嘘並べやがって!。」

僕は再びまくし立てたが、それに反してルノーは静かに視線を下に向けて黙っていた。