紅梅サドン

実はあの兄弟の境遇は逆なのだ。

そう考えると院長の会話に辻褄が合う。

一体どういう事だろうーー。

そしてもう一つ。

ルノーと次郎は明らかに“グル”だ。

二人して僕や雪子に明らかに嘘を付いている。

何のために。
あの詐欺兄弟は何が目的なのだろうーー。

僕はモヤモヤした煙の様な頭を抱えたまま、ジリジリと会社が終わる時間を待ち続けた。