紅梅サドン

「秋、お前のハンカチに異常事態が起きてるな。」

「ハンカチ?いや、別に。」

「異常なんだよ。アイロンが掛かってんだよ。

お前みたいな寂しい奴のハンカチにアイロンが掛かるなんてのはーー。理由は一つしかねえだろう。」

矢萩はやはり無表情でつぶやく。

社内の申し訳程度の喫煙ルームは、それこそ異常に狭苦しくみるみるうちに僕も矢萩も煙に巻かれた。

「いくつだ?
いつからだ?
そしていつにしようか?。」

「矢萩、意味が飲み込めない。一つ一つ聞いてくれ。」

「彼女はいくつだ?彼女とお前はいつからそういう関係になった?
そして、いつ彼女に会わせてくれるんだ?

そういう意味だ。
わかるだろうが。」