紅梅サドン

「お前の頼みは何もかもが図々しいから断る。」

ルノーはまあねとニヤけてたが、またすぐに真剣な顔をした。

「あのさ、俺達のいた施設から電話が来ると思うんだよ。

まあ確認の電話みたいなもんだけど。

それさあ、施設の人に何聞かれても、『この家で預かるから大丈夫だ』って答えてくれるかな。

頼む。何聞いても大丈夫だって答えてくれよ。」

ルノーの真剣な眼差しを初めて見る。

ルノーの茶色の瞳が僕をどこまでも真っ直ぐにとらえている。