正直、好きかどうかは分からない。 でも……オレの心の支えになっていたのは確かだったんだ。 会えなくても毎日来てたメール。 オレを呼ぶ声。 困ったように笑う顔や喜んだ顔。 オレの手の中にすっぽり埋まってしまう小柄な手……。 陽菜がいたからオレは友達とも遊べた。 陽菜がいたから大学も楽しかった。 陽菜が彼女だったから……。