桜も君も


どうして私の中に


切ない感情を残していくのだろう…


桜は花を咲かせ


刹那の幸福を与えるけど


風に吹かれたのならば


すぐに散ってしまう…


それなのに


とても儚く


美しく散っていくから


私の中にいつまでも残される


君も桜と同じで


笑顔一つで


幸福を与え


君と言う存在を


私の中に深く刻んで行くのに


いつの間にかあの子の横で


笑っているんだ…


でも君の存在は


私の心から出て行ってはくれないから


こんなにも泣きたくなるんだ…


自分の存在を深く心に刻むのに


決して隣には居てくれない…



君も桜も…


想えば想うほど…


心の中に


哀しみの種を


落としてゆく…