「あー、やっぱり日陰最高♪妃菜今日の夕方の勉強タイム何の教科するの?」
「うんとね、あたしは「豊穣さん!」」
妃菜の言葉を遮ってあたしを呼ぶ声。
間違いない、しばらく話したくないと思っていたあの人。
「・・・高橋くん・・・」
「ちょっといいかな」
あたしはチラっと妃菜に助けを求めるように横目で見た。
「話しつけといで。はっきり言うんだよ。曖昧が一番後を引くから」
妃菜にそう耳打ちされ、しぶしぶ小さな声で、分かったと言ってから高橋くんについて行った。
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