班決めから数日が過ぎた。

あれ以来凛はあたしをパシらなくなった。

命令メールも来ない。

確かにあたしが奴隷にされる理由はなくなった。
だからなの?

あたしが使えなくなったから関わろうとしないの?

・・・あたしおかしい。

そうだ、きっと演じてるんだ。

嫌いだったのに、気づいたら好きだったってやつを!

・・・あたしM系のキャラなんてコスプレ大会以外で演じたことなかったのに。

いや、あいつに1回言わされたか。


『今日からレイカはあなたの犬になります』


やば、なんか泣けてきた。


メガネをのけて指で涙を拭った。


「凛・・・」


あたしは誰もいないと思っていた放課後の教室でつぶやいた。