「・・・ん、熱はないみたい」 熱がないことを確認して、おでこを少し離した状態で、あたしは固まってしまった。 気づけばここはてっぺん辺り。 前の観覧車にはさっちゃんたち。 ‘観覧車のてっぺんでキスすると永遠の絆で結ばれます’ 顔がだんだん熱くなるのが分かった。 多分耳まで真っ赤。 身内のを見るって、何だか恥ずかしい。 あたしの目にはもう、さっちゃんたちしか映ってなかった。 あまりのことに、停止状態。