「・・・結構早いな」
「裏庭にいたからね。今度は何?」
ルリが人差し指を地面に向かってくいくい、としている。
座れってこと?
あたしは大人しくすとん、と座った。
「あー、極楽」
!?
な、な、
「どいてよ!」
膝の上に置いてきた頭を振り落とそうとしたが、その体制のまま腰に抱きついてきた。
「・・・眠いから、10分寝かせて」
「はあ?だから離れてって・・・」
寝息が聞こえる。
・・・もう寝てるの?
早くない?
「・・・なんなのよこいつは」
呆れながらも、横にあった木にもたれかかって、あたしも寝ることにした。
ここ、日陰で風が気持ちいいんだもん・・・。

